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せんちゃのブログ

なんかいろいろと思った事を書いたり自転車に乗ったり音楽したり酒飲んだり

「ゲームを作る資格」について考える

私は一応ゲーム開発の会社に努めています。

とはいってもまだまだ5年目の若輩者ではあるのですが、ただよくネット上でも見かける意見ですが「目指してる人はすぐ作れ、出来ないなら諦めろ」みたいな意見。

正直私はちょっとこれ「う~ん...?」ってなります。子供が漠然と夢みたいなもの持ってて何が悪いねん・・・みたいな。

 

「今の時代はゲームエンジンもネットも普及している!ゲーム開発しやすい環境だ!」いやいや、私が中学生の頃には既にRPGツクールとか格闘ゲームツクールとかあったし。それとも「RPGツクールで一本でもゲームが作れないような奴はゲーム業界にいる資格はない!」とかなんですかね。そんな条件満たした開発者今の業界にどんだけいるんだよ・・・ってなります。

 

 

私はこういった「学生のうちから環境があるんだから行動しろ、出来ないで専門学校で勉強すれば良いと思ってるやつは向いてないから諦めろ」という考え方は

「敷かれたレールから一度でも外れたら人生終わり」って価値観と同じなんじゃないかなぁと思っています。

 

ほら、よくいるじゃないですか。

中学校でも高校でも成績優秀、しかも高校は名門大学への進学率の高いことで有名な進学校。でもそれはエリート大学に行くための通過点であってそれくらいの成績は出せて当然、むしろ中学校の段階でその意識さえないような人はもうその時点で名門大学は諦めろ、みたいなやつ。

 

ああいうのどうかと思うんですけどね、人生に一点でも汚点があっちゃいかんのかいっていうか。潔癖というか完璧主義というか...

私自身がずぼら過ぎるだけなのかもしれませんが。

卵を孵化させては個体値をチェックするような作業は昔から苦手なのです。

 

もちろんものを作れる力って大事だと思います。

むしろこの仕事をしてから実感したことですが「ゲームを作れる力」は一つの才能だと思います。しかし「ゲームを作れる力」がない人間はゲーム業界に居る資格はない

とも思いません。

これはおそらく向き、不向きの問題だと思うのです。

ちなみに私は「ゲームを作る力」全然ないです。「作ろう!」と思って作り始めても途中で辞めてしまいます。一時期音楽を作っていた時代はありました。絵を描いてたこともありました。曲は書けましたし絵も描けましたが、「ゲームを一本作る」ことの難しさよ・・・

それだけは未だかつて達成出来ていません。

唯一あったのは専門学校時代のチーム制作か、あれだけは完成に導けました。

シナリオに行き詰まっている企画に「そんな複雑なシナリオは捨てろ!」と言い放ち、絵がいつまで経っても上がらないグラフィックには「下書きで良いから持って来い」とかやってました。

そのためクオリティはとても目も当てられないものでしたが、しかしそんなゲーム一本作ることですら非常に大変なのです。

 

「個人の力で完成まで持っていくことはできない」人でも何かしらに秀でた能力を持っていれば「戦力」には確実になるはず、ということ。

 

一人で抱え込むより複数人で考えあったほうがより良い案が浮かぶ可能性があるということ。

一人でなんでも出来たらそりゃ格好良いけど、出来ないなら出来ないで別に恥ずかしいことじゃないわけで、その代わり出来ることがちゃんとあるのならその場面で活躍すればいいじゃないか、と。

 

私は「ゲーム開発者を目指しているならゲームを作れ」じゃなく

「そもそもゲーム開発者は最初から目指さない」ほうが良いのではないかなって思います。

そりゃ今の市場ではどういうゲームが売れてるのか?とか考察するの、とても大事だと思いますよ?

 

でも中学高校の頃からそんな目でゲーム見てたらそれこそゲームがつまらなくなってしまう、ロマンの欠片もない。

下手に拗らせて作画厨や脚本厨みたいなのになられても嫌だし。

 

「パズドラが売れてるんだからパズドラみたいなゲームを作れば売れるじゃん!」

と考えてるゲーム開発者は沢山いますが、しかしそれは必ずしも成功するわけでもない。

「成功する作品」には必ずなにか法則があるのだと思いますが、それを精確に分析するのは至難の業です。そんなもん精確に出せるなら世のゲーム開発者はみんなウハウハなはずです。でも売れないゲームも沢山あるからウハウハしてない企業もあるわけでして。そんな企業が「売れるゲーム企画を持って来い」って売れないゲームを見極められない人間にそんなんわかんのかいって感じじゃないですか。

 

だったらゲームから「売れる秘訣」を糞真面目に分析するのではなく単純に「やりたいこと沢山やってりゃいいじゃん、なんかそん中から良い感じのネタがきっと出て来るよ」のほうが気が楽だと思いませんか?ゲームも嫌いになりません。

 

そんなわけで私は「ゲームクリエイター」に憧れるのは良いことだと思うのですが、所詮中高生の漠然とした夢なのであまり深く考えず生きていけば良いんじゃないかなと思っています。

「何かしたほうが良いんじゃないか!」って人は何かするわけだし、何もしない人は気が変わってまた別の分野に興味もって新しい夢を持つ可能性もあるわけで、その夢が叶わなかったときに「そうだ、ゲームクリエイターになろう」とか考え初めても決して遅くはない。

 

と、今日はゲーム開発者とかに関してちょっと考えていました。

自転車に乗りながらの考え事は捗るのでオススメです。

ゲームクリエイターになりたい人はまず自転車を買いましょう。

ただし考え事し過ぎて事故らないように気をつけましょう。

 

ではでは